仕事に求める理想について

人は若い時は理想の仕事を追い求めて、あれこれ思案するものです。初めからやりたいことを見つけるのは難しく、結局は好きでもない仕事についてしまうことが大半です。とは言え、企業等に入ってから、新たにやりがいを見出すこともあるので、望まない仕事であっても、何かのきっかけで天職に変わる場合もあるわけです。言ってみれば、理想の仕事など初めから存在するものではなく、自分が与えられた仕事を理想に近づけることが大切だという側面があるのも事実です。仕事を始めたての頃は、右も左も分からず右往左往するばかりですが、理想の自分になれないからといって落ち込む必要などありません。自分は進歩しつつあるのだというイメージを持って、一歩ずつ階段を登ればいいだけの話です。
理想の仕事が見つからない場合は、兎に角、今できることをやってみることが大事です。理想の自分になってから初めるのではなく、今できることを直ぐやることに意味があります。たとえ、やりたい仕事が直ぐには見つからなくても、仕事以外のことなら興味のあることが必ず見つかるはずです。そして、その興味の延長に仕事の可能性を見出してみることが肝心です。必ずしも直接的な関係がなくても、間接的でも何か社会に必要とされる可能性があれば、立派に仕事として成り立つものです。例えば、音楽のジャンルとして、クラシックもあればポップスもあり、ロックもあればヘビメタもあるように、仕事にも様々なジャンルがあります。そして、どの分野にも、その仕事を必要としている人がいます。