理想の仕事はどこから来るのか

社会人として働き始めると、仕事が好きになる人と興味が持てない人に分かれてしまいます。例えそれが同じ仕事だったとしても、結果としてはやはり全く異なった印象を持つことになるのです。仕事と言うのは、大変な作業に変わりはありません。長時間の労働になれば、肉体的にも精神的にも疲労します。それでも仕事が好きになる人は、次の日もまた仕事をしたくなりますし、興味が持てない人は次の休みまで何日なのかを指折り数えることになるでしょう。両者の違いは、目の前にある仕事をどんな風に捉えているかで印象が変わります。
例えば荷物を運んで欲しいという作業でも、重いとか数が多いとか、仕事のマイナス面に気を取られてしまう人は、仕事に興味は持てません。しかしそれが引っ越し業なのであれば、依頼者の新たな門出を手伝っているのだと思うことや依頼者の大切な荷物だから丁寧に扱おうと考えたりすることで仕事が楽しく感じたりします。時には先輩の仕事ぶりや人柄に憧れたり、後輩が仕事を覚えて成長して行く姿に仕事の奥深さを知ることもあります。つまり理想の仕事とは、今の仕事とは全く異なるものというよりも、どんな風に感じて行くのかが重要になるのだということです。必要があって、仕事として作業が出来たのですから、誰かにとっては大切な仕事になるでしょう。誰かに必要とされた仕事と言うのは、やり甲斐も出ます。見方や考え方を変えることも理想の仕事に就く近道と言えるでしょう。